腎臓移植(生体) その5
一昨日は東京女子医大の受診をしてきた。
1回目は11月末。「移植を考えているんですが・・・」と切り出したのが初診。
せっかく来たのだから、と、血液検査と私の尿の検査をした。
2回目は12月末。「移植、問題なさそうですねー」ということでいよいよ具体化。
検査結果の話のみで検査はしなかった。さっさと帰ることができた。
今回は3回目の受診。
診療室の入口。中にいくつかの診療室がある。
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診療室前の廊下に貼ってあった紙。
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私もおとー(My Husband)も担当の石田医師には好感を抱いている。
ピリピリ感を一切患者に感じさせない。威圧感がひとかけらもない。
大柄で人懐っこい笑顔。
何よりも、患者の話にゆったりと耳を傾けてくれる。
この“ゆったりと”というのがね、見ていてとても安心する。
「先生のお顔、病院のHPで拝見させて頂きましたよ〜」と笑顔で茶化す(?)と、
「いや〜」と顔をほころばせ、身体全体で恥ずかしがっている。
このひと可愛い。
今日のメインは検査なので、石田医師の診察は早々に終了。
「えっ?もう終わりですかぁ?残念だなぁ・・・。では又後程HPでご尊顔を拝させて頂きますね〜。」
と、マタマタ茶化すと
「あはは〜」とアタマ抱えて照れてる。
「あーゆー人が本当に上に立つ人なんだよ」と おとーはしきりに感心していた。
東京女子医大の廊下にこんな張り紙があった。
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これ、一枚の紙をぺらっとめくったように印刷してある。二枚の紙じゃないよ。一枚。
・・・当院は認定病院として、今後今まで以上にサービス向上に努めます云々て書いてある。
あー、あの医療事故かー。
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東京女子医大病院の医療事故、病院長らから聴き取り
http://news.biglobe.ne.jp/domestic/0224/tbs_150224_2853755098.html
この事故は去年2月、当時2歳の男の子が、東京女子医大病院で、人工呼吸器中の子どもへの使用が原則禁じられている鎮静剤「プロポフォール」を大量に投与され、死亡したものです。
厚労省は23日、専門家会議を開き、東京女子医大病院の病院長らから事故当時の医療体制や再発防止策などについて聴き取りをしました。このなかで、病院側は禁忌薬への認識が欠如していたとした上で、職員への研修が不十分だったと説明したということです。
東京女子医大病院は、高度な医療を提供する「特定機能病院」に承認されていて、厚労省の専門家会議は、承認の取り消しが必要かどうか検討しています。
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これから、この病院で医療を受けようとする身にはビビる事故だ。
じゃぁ病院を変更するか?となると、
腎臓の移植医療に関してはこの東京女子医大が日本でピカイチという評価なので、
変更する気はサラサラない。
認定取り消しになると、医療のサービス低下に繋がったりするのだろうか。
それはヤダな。
・・・勿論、医療事故はマズい。
でもさ、ココだけの話、大なり小なり事故ってあるよな。。。
隠ぺいされ表立っていない医療事故って山程あるに違いない。
だからね、東京女子医大はさっさと反省して、今後はこんな事故を起こさないよう
よりよい医療を目指して下さい。
そして、おとーと私の手術を無事に成功させて下さい。
ひとりよがりの考えだけれど、そう考えてしまう。
(えーえー、私は自分とおとーさえ良ければいいと思っていますよっ。)
とりあえず、現在、
東京女子医大は手術時のチェック体制が厳しくなっているところだと思うし、
そういう意味では手術を受けるのに今はいい時期かもしれない。
さてさて、今日は沢山検査をした。
患者が沢山のせいか、結構受付ミスって多い。
その都度手厚くフォローしてもらったので、文句は言わんとこ・・・。
担当医の診療の後、私とおとーは別行動になった。
私は精神科(心療内科)へ。
断りきれなくて渋々ドナーになってしまって鬱になった人がいるとか、
偽装結婚して手術に臨んだ人がいるとか、
そういう問題を起こさせないように、この科を受診することは必須らしい。
病棟が違うので一度外に出る。
南病棟だと聞いたのだが、南病棟の入口が広い通りに面してなくてわかりづらかった。
正面玄関が横の細い道に面している。
・・・あっ、そっかー。わかりづらくしてあるんだ。
出入りをよその人からバレないように、ってことかな。
私は心療内科とか受診したことがなく
ここがどんな感じのところか興味はあったのだけれど、
きょろきょろじろじろするのは他の患者に対して遠慮を感じてしまった。
だから壁ばかり見ていた。
さほど待ち時間もなく、受診もさっさと終了。
チェックシートに記入して(「落ち込んだりするか?」とか「食欲はあるか?」とか「楽しいと感じるか?」等に丸をつけるモノ)、
その後は医師との面談。
移植に至る経緯を話した。
色々と訊かれたなかで
「あなたではなく、ご主人の血のつながった身内の方で、腎臓提供を申し出る方はいなかったんですか?」
という質問があった。
酷だなー。
後々に起こる問題を防ぐための質問だということは了承しているが、
「申し出る人がひとりも身内にいない」という現実は、なかなか厳しいものがあるぞー。
「主人の弟さんはやはり透析を受けています。お母様も。
主人の父は何年か前に息子たちに移植を申し出たらしいのですが、
二人とも断ったそうです。お互いに気兼ねしたのかもしれませんし、
主人は元々移植医療に対して不信感を持っていたようです。」
と私は話した。
医師も受付のスタッフの方も、とっても感じが良かった。
感じがよくないとやっていけないのかもしれない。
それが終わったら、CT検査。
検査前に麦茶のような味の飲み物を大コップ一杯飲まされ、
だから検査前にトイレに行きたくなったのだが、ダメと止められた。
「行きたい」と二度ぐらいごねたのだけれど、優しく却下。
膀胱におしっこがたまってないと撮影できないそうだ。
仕方なく我慢。
造影剤は初体験。
太い注射針を腕に刺すのはちょっとビビったが、検査自体はなんてことなかった。
楽勝ー。
その後、心電図検査。
これも楽勝。
私が快調に検査を済ませている間、おとーは眼科で手間取っていた。
網膜が薄くなっている部分があるそうで、今後、マメに検査して様子みましょうねー、とのこと。
眼科の診療室(部屋?)はカーテンのしきり。
なんと18部屋もあって、患者も驚くほど大勢待っていた。
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このあと、おとーは病棟を移り、CT検査。
おとーのCT検査は簡易検査。透析をしている人は造影剤を使えないんだって。
そんなかんなで二時半にやっとランチ。
病院内のレストランで済ます。
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おとーはこれ。
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私はこれに似たパスタランチ。ランチメニューの写真はなかった。
がっついていたので、食べる前の撮影も忘れた。
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味は普通。まぁまぁ。
ウェイターとウェイトレスさんの対応がとても良かった。
早起きで、おとーの運転での受診だったので、おとーも疲れた様子。
「帰りの運転替わろうか?」と一応言ってみたが、勿論「いいよ」の答え。
そうだよね。ここで事故って死んだらバカみたいだもんね。
眼科の受診で、おとーは散瞳の目薬をさされ、
だから視界が回復するのに時間がかかった。
回復しきらないまま、雨の中、運転して家に辿り着いたおとーは偉かった。
というこで、お疲れ様〜、の一日でした。
次回の受診は4月末。
手術は7月中旬予定。
では。
- 2015.02.28 Saturday
- 腎臓移植
- 19:32
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- by とりあたま